ダービーの週

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ダービーの週になると、毎年お決まりのようにテレビのアナウンサーが繰り返すセリフがある。
「ダービー馬のオーナーになることは、一国の宰相になるより難しい」
かつてのイギリスの首相ウィンストン・スペンサー・チャーチルがいったとされる名言である。チャーチルは、第2次世界大戦時イギリスの首相として活躍。いまでもイギリス人の間では人気の高い優秀な政治家で、残された名言も鍵泌多いお方である。
我々日本の競馬ファンはこの言葉を聞いて、「そうだよなあ、ダービー馬は年に1頭しか出ないからなあ」などと感心したことも1度はあるはず。有名な
イギリスの首相がいったセリフだからこそ、余計に深みとコクを感じていた。

このセリフが「まったくのウソだった」と聞いたらほとんどの競馬ファンが
ズッコけるだろう。

私自身、毎年ダービーのたびに聞かされ、信じきっていた名言がいきなり
「ウソピョンでした」といわれてもただただ狼狽す
るだけだ。つき合って1年もたつ彼女から、「実は
俺、男だったんだ」って告白されたくらいのショ
ックだ。逆に「デマってほうがウソじゃね?」と
ぶつけどころのない怒りさえ感じてしまう。食品
偽装、不当表示がまかり通るいまの日本で「名言
さえウソ」となれば、この先何を信じて生きてい
けばいいのかさえわからない。
しかし事実は事実。このセリフはまったくのウソなのだ!
現在、チャーチルがこのセリフをいったとされる記録などどこにも残ってい
ない。演説記録、文章、何を調べても、どこにも「ダービー馬の?」というセ
リフはでてこないのである。
一応確認のため、本国のイギリス人にも聞いてみた。
「彼なら知っているはず」と、知り合いの英国競馬記者に電話をかけてみた。
「急に悪いんだけど、イギリスの元首相のチャーチルの名言って知ってる?」
「ああ、いくつかあるけど……」
ヨダービー馬のオーナーになるのは一国の宰相になるより難しい』ってのは?」
「なんだいそれ?」
「知らない?」
「そんなのないよ」
と、あっさりしたもの。
質問をぶつけたイギリス人の彼はけつこう物知りな人。彼が知らないのであれば、この時点ですでにチャーチルの名言とされるものは、もはや限りなく黒
に近いも同然である。念のためもうひとりのイギリス人も聞いてみたが、やは
り知らないという答えが返ってきた。
大変である。このままだと「ダービー馬の才Iナiになるのは一国の曽糟に
葱るより簡単」になってしまう…:。というより以前に、名言が都市伝説化してしまう。
いったいどこの誰がこのウソをつくり、広まって
られなくなった。
問題は「このセリフがもともとイギリスで発祥
して日本にやってきた」ものではなく「国添でつく
られた篭の」の可能性が高いこと。本国のイギリス
人たちが知らなかったことがその証明にもなって
いる。
て、し士輩っ。
数日の取材後、私はとんでもない事実にプチあたる。

「たぶんあれは私がつくったものです」
自ら認める人物にめぐりあってしまったのだ。
「あのチャーチルがいったとされる言葉は、私が部署内の人間に冗談半分でい
ったものが、ひとり歩きしてしまったものなんです」
そう認めるAさんは、元JRAの職員だった!

かつて東京競馬場づきで仕事をしていたAさん。
すべてのきっかけはいまから数十年前のダービーの日のことであった。
競馬開催の勤務の帰り道。東京競馬場から府中へ続く通称「オケラ街道」に
ある屋台で一杯やってから帰宅することが習慣になっていたAさんは、この日
も一軒の店に立ち寄った。そこには、競馬に負けた大勢の人々がグチや反省を
いいながらお酒を酌み交わしていた。ほとんどが大負けの連中だろう。本日の
反省を語りながら安酒をくらっているいつもの光景が広がっていた。「職員だとバレたら100%絡まれる」。そのことを熟知しているAさんはこの日もい
つもどおり大人しく飲んでいた。すると、いつものように近くで操め事が勃発
する。操みあうおっさんとおっさん。負けた上に酒が入っていると人間はすさ
む。しかしそこは慣れたもので、屋台の御主人が暗一嘩になりそうな2人の間にバツと入ってきた。
「やめなやめな、競馬の帰りに暗一嘩なんてみっともないぞ。いいか、ダービ
ーの日は馬券は取れないもんだ。負けたくらいでガタガタいっても格好悪いぞ」
おかげですぐに大人しくなったおっさん2人。すまんな、ついカツとなつち
まって・・・…。人間、冷静になれば反省もするってもの。店の主人はそんな反省
の体を見せる2人の前に一杯ずつ冷酒を出してやった。
「あのな、お2人。俺たち競馬ファンなんてのはまだいいほうなんだよ。馬
のオーナーなんてのは随分と大変らしいぞ。高いカネで馬を買っても、走らな
ければ一銭にもなんねえし、毎月毎月飼い葉代でカネ取られてな…・・・。そんな
苦労してようやくダービーに出れるまでになるんだけど、ダービー出ても勝て
るのはただ1頭。ダービー馬のオーナーになるなんてのは、たぶん総理大臣になるより難しいんだ」
ご主人の名調子。Aさんもカウンターで目をつぶりながら聞いていたそうだ。
「なるほど、うまいことをいうな。ダービーの馬主になるのは総理大臣にな
るより難しいか..…・」
翌週。
もともと冗談好きなAさんは、同僚と先週のダービーの話をするなかで、屋
台のおやじの話をモチーフにして「ダービー馬のオーナーになるのは一国の宰
相になるより難しい。これはイギリスのチャーチルの名言なんだよ」という作り話をしたそうだ。
まったく冗談のつもりで……。悪気などなかった。

すると数年後。
テレビでダービーを見ていたAさんは、中継のアナウンサーが「かつてイギ
リスの首相チャーチルが、ダービー馬のオーナーになるのは一国の宰相になる
より難しいと……」と、まさに自分がつくった迷言をいっているのを耳にする。
どこかで聞いたことがある。いや待て。それって俺がつくったウソ話じゃねえか?
「あのときは驚きましたねえ。でも私でさえ、チャーチルが本当にあの言葉
をいっていたのだと思ってしまったくらいです」とはAさん。

これぞまさに覇聖阻鮪説ができるまでの過室塵の見本ともいえる。
人からの話はすぐに信用してはいけないということなのだ。

世の中で『常識』といわれているもの。
すべて疑ってかかるようにしなければならないのかもしれない。

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